子供がいなくても始めています、子供貯金-奨学金を借りずに大学に行くために-
私たち夫婦には子供はいません。
いずれは、と思っていますがこればかりは神のみぞ知る、といったところでしょうか。
それでも夫の貯蓄型保険を使って、子供の大学費用は貯金を始めています。
奨学金借り入れにもリスクがつきもの
私自身、育英会の奨学金制度を利用して大学を卒業したので、大学に掛かる費用がどれほど高額か身に沁みて分かっています。
この制度には本当に感謝していますし、この制度のおかげで大学を出れたと言っても過言ではないのですが、だからこそ、子供には借金を背負わせたくないとも、強く思っています。
私は運よく仕事にも恵まれ、結婚前に全額返還することが出来ましたが、今は新卒でも非正規労働枠でしか働けず、返せない人も多いと聞きます。
さらに、数年前から延滞が3ヶ月以上続く滞納者については、個人信用情報機関に個人情報が登録され、一度登録されると、その後滞納を解消しても登録され続け、返還完了から5年間、リストから削除されず名前が残されることになりました。
この個人情報を参照した金融機関等がその人を「経済的信用が低い」と判断した場合、クレジットカードが発行されなかったり、利用が止められたりすることがあり、さらに、自動車ローン及び住宅ローン等の各種ローンが組めなくなる場合もあるということです。
奨学金を借りると、返還時には保証人や連帯保証人の設定も必要です。
両親に連帯保証人になって貰った場合、原則として保証人は奨学生と連帯保証人とは別家計の4親等以内の親族と規定されていますから、両親以外の親族にお願いすることとなります。
私も母方の伯父にお願いしました。
伯父は心良く引き受けてはくれましたが、もし私も両親も支払えなくなった場合、伯父に迷惑が掛かることになるわけですから、とても心苦しかったのを覚えています。
保証人になりえる人がいない場合、機関保証制度を利用することも可能ですが、保証料として、借りた金額によって返還額に月額1,000~2,000円ほど上乗せされます。
知恵袋でもたまに、奨学金の返済がまだ残っているから相手の親に結婚を反対されています、というような質問を見ると胸が痛みます。
要は借金ですから、借りる時には、それなりのリスクを背負うことを念頭に置かなければなりません。
とはいっても、私が奨学金を借りるか決めたのは、高校進学を決めたわずか14歳(高校・大学と借りたため)の時。
これがもし大学だけだったとしても、17歳です。
14歳の私が、この借金に対して起こりうる、将来のリスクについての知識や危機感があったかと聞かれれば、NOと言わざるを得ません。
私は結婚前に自力でなんとか返済しましたが、私の20代はおしゃれや遊びより、奨学金の繰り上げ返済のための貯金に充てていたといっても過言ではありません・笑
ただ、奨学金をとにかく早く返したいと、節約や貯金、家計の管理に目覚めたのもこの頃であり、今はそれがとても役に立っているので、悪いことばかりではなかったとは思うのですが。
それでも借金はないにこしたことはない、というのが本音です。
なので、こういった高額な資金は、とにかく早めに積み立てを開始するのが得策じゃないかと考えています。
実際に大学4年間に掛かる費用についてはこちらをどうぞ。
例えば、子供の大学費用として600万を子供の大学入学までに貯めようとした場合、20年で貯めようと思うと、月々25,000円ですが、これが子供が生まれてから始めた場合、18年で貯めることになるので、月々27,700円積み立てていく計算になります。
その差、月に2,700円。
たかが2,700円、されど2,700円。でも、月予算の中から、この額をひねり出すのは結構難しいのではないでしょうか。
さらに、子供がいなくて子供に費用が掛からない今だからこそ、大きく積み立てられるチャンスだと思っています。
まずは自分の人生設計を立てる
なるべく早くから自分の人生設計を立てて、それに見合ったマネープランを立てていくことが、リスクの回避という点からもとても大切です。
今回は教育資金についてでしたが、家を建てるなら住宅資金、さらに年老いた後に必要な老後資金、まだまだ先の話と先送りにせず、将来を見据えて取り組んでいく必要があると思います。