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私と四半世紀を共にする裁縫箱

家があまり裕福ではなかったり、母がとてもモノを大事にする人だったこともあり、小学校の家庭科の授業のために母が用意してくれたのは、このお菓子の缶でした。

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友達みんながキャラクターの裁縫箱(けろけろけろっぴとかタマとか!! 30代は身に覚えがありませんか?)を持ってくる中、この裁縫箱を持っていくのは恥ずかしかったような気もしますが、今となっては母に感謝です。

 

キャラクター物だったらとっくに捨ててしまっていたでしょう。

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※名前が書いてあったので隠してあります

 

あれから二十数年、今も現役で頑張ってくれています。

ちょろっと見えている浅田飴の缶は、半端な糸を取っておくために用意された場所です。こんな場所を裁縫箱の中に用意するのも、とても母らしいと思います。

ボタン付けやちょっとした繕い物は、この半端な糸で十分事足ります。

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缶の裏を見たら、会社名が以前の堀内伊太郎商店のままでした。

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Wikiで調べてみたら、右下の”たんせきに浅田飴・すき腹にめし”というキャッチフレーズは明治から昭和に掛けて使われていたものらしいので、かなり以前のもののようです。

 

さらにこちら。

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※名前が書いてあったので隠してあります。

 

右のメジャーは廃盤でもう手に入りませんが、レトロでかわいいですし、真ん中のボタンを押すと、今でもちゃんと勢いよく巻き込まれていきます。

最近は、もっぱら私のウエストを測る道具にされていますが^^;

さらに左側は象牙のヘラです。

だいぶ汚れていますが、なんとこのヘラ、伯父(母の兄)の名前と小学校の学年・組が彫られていました!

祖母の裁縫箱に入っていたものを、伯父の小学校の裁縫の授業に使って、それをさらに母が受け継いで、それから母もまた、祖母と同じように自分の裁縫箱から、私の兄の裁縫の授業のために取り出し、それをさらに私が譲り受け、そうやって代々受け継がれてきたのでしょう。

これを使ってお裁縫をすることは、もうめったにありませんが、大切に受け継がれてきたことがよく分かるので、捨てる気には到底なれません。

私にとって、大切にモノと向き合う、そのことを思い出させてくれる道具達です。

一見、どれも手放しても生活に支障のないモノのように見えますが、私にとって大切なものなので、これからも取っておくスペースを裁縫箱の中に、それを許す心の余裕を自分の中に持っておきたいと思います。

 

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